滋賀県大津市のNPO法人 ALSしがネット/訪問介護事業所・居宅介護支援事業所 もも

2020.12.5 Aだより

ハレルヤ

今週の日曜日からアドベント(待降節・キリストの降誕を待ち望む期間)が始まりました。
私のナースコール代わりのドアチャイムの電池を入れ替えたら、メロディがジングルベルに変わり、
クリスマスに合わせているのかとナースは思っておられますが、たまたまそうなったのです。
でもすごいですね。
ある方が、「クリスマスってキリストさんの命日か?」とお尋ねくださいましたが、
「イエス・キリストの誕生をお祝いする日」です。
今日はアドベントの讃美歌をお届けします。

♪ 久しく待ちにし主よとく来たりて(ユーチューブはラテン語での賛美です。)

11/29(日)

礼拝の動画を見れはろうそくが1本光る装花があれり
神にとり不可能なことは何もないなのに地上に御子を遣わす
新聞に載っていたよとメール来るあちらとこちらほぼ同じころ(11・29朝日新聞に「えつこさんとムラサキ公園」の記事)
記者により目の付け所違うのが面白いなと楽しむ私

11/30(月)

従姉、恩師、従妹の夫、友人が中日新聞に(友人の絵本「えつこさんとムラサキ公園」のことが)載りたるを知らす
これまでに、10/20の京都新聞にも掲載されました。
滋賀報知新聞にも掲載されたようです。電子版はこちらです。

http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0032745

11/21に滋賀民報にも載ったそうです。。

高知新聞と中国新聞にも載ったそうです。
「10万分の1」というALSの高校生描く映画も見むと(家族来る)
面会は12月から厳しなる夫食い下がれどもダメと言われる
画質落とし日に150分以下にして今月の使用28G(ポケットWi-Fi)
来月は1日3時間でも行けるかなしばし見てないサイトも行かむ
NHKの取材に応える写真やら年賀状探しに忙しベルばら会(大学のミニ同窓会)

12/1(火)

昨日朝うろこ雲の中に穴あきたるような珍し空が(各地て見られたと)
あの雲も神の手のわざ病院の窓から見上げほめ歌うたう
久かたの 天の露霜 置きにけり 宅(いへ)なる人も 待ち恋ぬらむ  坂上郎女
久方の天の露霜置きにけり 宅なる人を吾待ち恋ぬ
アルミホイル、キラキラのやつ、ギンギラのといろいろ言われる吾が防寒シート(防災用アルミシート)
エクセルが閉じられなくなりSTさん来るのを待って直してもらう
タスクバーマネージャー出しエクセルを強制終了させてくれたり
トリミングしようと貼りし新聞記事見て盛り上がるナースの会話
フリーズは突然来りそのことを分かってもらえぬどうしたらよい
パソコンに強いナースが来てくれてチャチャッと直すああ助かった

12/2(水)

恩師からわが故郷をドライブし中学の師に会いぬとメール
80をすぎし元体育教師今もスキーを教えていると
手際良き洗髪痒いところまで手が届きたり幸せ感ず
バスタオル1枚フェイスタオル6枚交換洗濯に出す
出前授業終えたわが友NHKの取材に疲れぐったりすると
友からの荷物開けてればクリスマスツリーセットがはいっていたとう
何年もツリー飾らぬ我が家なり飾る楽しみ思い出すな

12/3(木)

お掃除の女性にハーティラダーでありがとう打てばやっと気づきぬ
お風呂と重なる2時半からお風呂
今までも打ってはおれど文字だけはきづかぬらしき声は偉大ね
この方はゆかのよごれに水かけてモップでキュッキュといつもこすれる
昨日より寒さましだと教えたもうやっと話せた今日は記念日
Als嘱託殺人、安楽死どう思うかとコメント求めらる(NHK)
友人の取材におまけの吾と夫5分番組にどう使われるやら
京都のALS女性嘱託殺人事件についての私見

林さんは病気の受容ができず、今も将来にも希望が持てずに苦しんでおられたのだと思います。しかし、人に世話にならねばならないことをみじめだと思うのは悲しい刷り込みだと思います。それは元気な人には価値があり、世話を受けなければならない人は価値がないと見さげている心だと思います。どうして病気になるのか。なぜ自分なのか。そういう答えの分からない疑問にとらわれるのも苦しいでしょう。理由は分からないけれど今こうなった自分にも価値があると思えないと辛い。人間の気持ちは一定ではなく、ほんの小さなことに悲しくなったり嬉しくなったりします。林さんの周りの方も彼女を励ましてくださっていたと聞きます。けれど彼女はもっといっぱい「生きていて。」「あなたには価値があるよ。」「あなたが好きよ。」というメッセージがほしかったのではないでしょうか。「安楽死」という名の殺人死を求める発信に対して、「生きられるところまで生きて!」と励ましてくれることを心の半分は望んでいたと思うのです。けれどもそうではなかったがゆえに、嘱託殺人を実行することが生きがいになっていたのかもしれません。末期がん等の患者さんに対しての緩和ケアは必要と考えます。しかしまだ生きる力のある人に対して「安楽死」をさせるという考えには反対です。それは優生思想に繋がるからです。「ALSは辛いだろう。自分ならそんな病気で生きていくのは嫌だ。自死ができないのなら安楽死をさせてあげてほしい。」という声を聞くと、患者を思いやるのでもなく、励ますのでもなく「不自由な生活はいけない。生きている価値がない」と言っているように聞こえます。年をとって自由が利かなくなった人に「安楽死させてあげよう」としたら、明らかに殺人です。林さに依頼された医師は、願いを聞いてやったと思っているのかもしれませんが、命を救うべき医師がまだ生きられる人を生かそうとするのでなく、命を奪ったことに、2重の怒りを感じます。人のいのちは自分で、ましてや他人に終わらせられるべきものではなく、神様が定められた時まで、生きている限り生きねばならないものだと思います。そしてそれを援助することが当たり前の社会であってほしいです。一人ひとりであってほしいです。私は、生きていてほしいと言ってくれる家族や友人のおかげで、また私はクリスチャンなので、聖書のことばに励ましをうけて、大変な世話を掛けることは辛いけれど、生きていてよいのだな。生きて行こうと思えました。神様はずっとあわれみ深く恵みを下さるということを信じています。私は今、胃ろうから栄養を注入してもらい、人工呼吸器をつけて命をながらえています。自分で何もできない生活、人の世話にならねばならない生活は耐えがたいもではないかと想像していましたが、なってみると、意思伝達もできますし、楽しみもあります。その生活に慣れていけることがわかりました。そして感謝と感動がいっぱいある生活です。不自由は不幸とイコールではないのです。こんな自分のために親切にしてくれる、やさしい声をかけてくれる多くの人に出会えたのはこの病気になったからです。生きている限りは互いに何かの影響を与え合います。よい影響を与える生き方をしたい
というのが私の生きがいと言えるかもしれません。これならばみんなが持てる生きがいです。自分の殻に閉じこもらず、お世話になる人に、心配してくれる人に感謝や喜びを伝えることが私の生きている意味だと思っています。

12/5(土)

コロナゆえ長い会話は咎めらるメールをするとKさん帰る
口きければすぐに終われる会話でも視線入力時間がかかる
3日間排便なくて座薬入れしばらく待てど便意はなくて
3時間余りたったら突然に腹刺しこみて便器間に合わず
胃ろうして初めてのことオムツでの排便気持悪いものなり
当直の師長が来たる何事と思えばお見舞い預かったゆえと
近くまで来たからと友オレンジのばらの入りたるピアノと手紙
オレンジのバラの花ことばは絆とふその気持ち嬉しくまた涙出る
恋ひ恋ひて 逢ひたるものを 月しあれば 夜は隠るらむ しましはあり待て 大伴坂上郎女
週1度来る吾が夫を恋ひ恋ひてパソコンの設定してと頼むなり
「10万分の1」より「こんな夜中に(バナナかよ)」の方がよいとは夫の感想(映画の感想)
ターナーの湖畔の絵ハガキ届けらる美しき字の大学の友
守山の図書館の新着コーナーに友の絵本が飾られていたと
嬉しいことがいろいろある恵みのアドベント第1週でした。
皆さんが送ってくださった新聞記事の写真を添付します。
よかったら開いてみてください。
では、また。シャローム。

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