ももだより 15号 2024.8
ももえです!
ももえです。男主人が『ももえ!すごいことが起こったよ』と言うのです。何が起こったのかと思っていたら、『48年間続けていた旧優生保護法は憲法違反で、国は賠償を命じられた』と。『当然とはいえ、最高裁大法廷ははっきりとした判決を下した』といつになくさわやかな顔をしているのです。優生保護法って何?
優生保護法問題の全面解決を
~障害があることで差別を受けた裁判~
1948年から1996年まで、日本には48年間にわたって障害のある人達の人権を踏みにじってきた法律がありました。優生保護法。ほんの28年前まで存在していたその法律は、本人に何も知らせないどころか、時に嘘をつくことさえ許され、障害のある人等に不妊手術を強いて夢や希望、人生を奪ってきたのです。国を相手に立ち上がった原告・弁護団は奮闘したものの、未だ決着をみていません。(月刊きょうされんTOMO.2024.5号)
最高裁判決
~旧優生保護法は違憲~7/3
旧優生保護法に基づき不妊手術を強制されてきた障害者らが国に賠償を求めた5件の訴訟について、最高裁判所大法廷(裁判長=戸倉三郎長官)は3日、同法を「個人の尊厳と人格の尊重の精神に著しく反する」とし、憲法違反の判決を言い渡した。国が主張していた、20年たつと賠償請求できない「除斥期間」の適用については「著しく正義・公平の理念に反し、とうてい容認できない」とし、国に賠償を命じた。(7/13 福祉新聞)
ももえです!
ももえです。男主人は今日もさわやかな顔で出勤してきて、ひとしきりなぜてくれるのです。『ももえ!原発が動けなくなったのや』と。
テレビのニュースで、日本原子力発電が再稼働を目指していた福井県にある敦賀原子力発電所2号機について原子力規制庁は7月26日に開いた審査会で、原発の規制基準に適合しているとは認められないとする結論をまとめた。という内容です。原子炉建屋の真下を走る断層が将来動く可能性を否定することは困難だとしたのです。
もしも原発で事故が起こったら滋賀県はどうなるのだろうと思うと、審査会の判断に安堵しました。
ももえです!
今日の男主人の顔色はさえません。そんな時はあまり近寄らないよう気を付けています。朝日新聞の7/26朝刊一面トップ記事が原因です。
何かといいますと、見出しは
介護事業所の倒産 最多
~半数が訪問 報酬減響く~ 1ー6月
リード部分の全文を紹介します。
介護事業者の倒産が急増し、介護保険制度の施行(2000年)以降で最も多くなった。東京商工リサーチが今月公表した調査結果では、1~6月の倒産件数は81件で、前年同期(54件)の1.5倍に達した。訪問介護が約半数を占めており、人材不足や物価高騰に加え、今春の介護報酬改定での基本報酬引き下げが影響した可能性も指摘されている。
記事は、「基本報酬がマイナス改定だった訪問介護を中心に、事業継続をあきらめた倒産が件数を押し上げている可能性もあるとし、倒産増加はしばらく続くと見込む」としています。
訪問介護事業所ももの実態も新聞記事を裏付けるようなものです。一番の原因は職員の平均年齢は70歳を超えました。医療を必要とする利用者様にサービスを提供したいと頑張ってきましたがいつまで続けることができるのかと思っています。コピー用紙やコピー代もばかになりません。
10月には郵便料金が大幅に上がります。これまで曲りなりに黒字を続けてきましたが4月以降赤字が続いています。
よそ事でない“もも”の実情
“もも”は開所以来14年間、医療を必要とする在宅の利用者様を、医師の指示・看護師の指導によって喀痰吸引や経管栄養の注入等を続けてきました。もちろん、掃除や買い物などの支援の他に、胃ろうへの栄養の注入や人工呼吸器装着者への喀痰の吸引などです。いつまで続けることができるのか。もしもできなくなったら、その後の利用差様のサービスはだれがするのかと思うと、老体に鞭うって続けています。おかげさまで“もも”には、看護師資格のヘルパーさんがいてくれますのですぐにでもお役に立てています。
ももえです!
“もも”では難病患者様の相談にもお手伝いさせてもらっています。
どうしてかと言いますと、男主人の家族に二人の難病患者さんがおられたのです。一人は重症筋無力症の奥さん。闘病中です。もう一人は実のお姉さんが筋萎縮性側索硬化症(ALS)で亡くなられたのです。
この体験をきっかけに難病患者・ご家族の相談に関わられて40年を超えたと聞いています。
難病でお困りの方はご遠慮なくご相談ください。
難病は5000~7000種類があるといわれています。2012年には難病も障害者基本法に入りました。その内、341の難病疾患を「指定難病」と言って難病法に基づいて医療費の一部を助成しています。難病患者や家族の支援は保健所法という法律で保健所の仕事として定められています。
『難病』といわれたら⇒保健所
まずは、大津市民なら明日都大津1階にあります「大津保健所」の難病担当にご相談ください。どんなことでも相談に乗ってくれます。
大津市保健所 電話:077-522-6766
保健所以外にも、いくつかあります。紹介します。
滋賀県難病相談支援センター
大津市京町四丁目3番28号 滋賀県厚生会館2階にあります。
電話:077-526-0171
メール:sigananbyo@ex.biwa.ne.jp
(受付)月~金 10時~16時
滋賀県難病医療連携協議会
滋賀医科大学医学部付属病院 患者支援センター内
電話:077-548-3674
メール:nanbyo@belle.shiga⁻med.ac.jp
(受付)平日 9時30分~15時30分
ハローワーク
大津市打出浜14-15(大津公共職業安定所)
(相談日)月~金 10時~16時(予約制)
電話:077-522-3773
ご相談はこちら
介護でお困りの方、障害や難病でお困りの方、医療や年金、生活などで相談したい方、どうぞご遠慮なくご相談ください。社会福祉士、看護師、介護福祉士等の職員が対応します。
ところ:大津市浜大津三丁目2番31号
岩波整形外科医院さんと大橋豆腐屋さんの中ほど。小さな“もも”の看板があります
電話: 077-535-0055
(事務所が開いていない時も携帯に転送されます)
FAX: 077-535-0007
メール:kaigo.momo2@ares.eonet.ne.jp
特定非営利活動法人ALSしがネット / 居宅介護支援事業所もも / 訪問介護事業所もも