滋賀県大津市のNPO法人 ALSしがネット / 訪問介護事業所・居宅介護支援事業所 もも

ももだより 1号 2021.6

はじめまして

ご挨拶が遅くなりました。3年前にここ浜大津三丁目2番31号に石場から引っ越してきました介護事業をしていますNPO法人ALSしがネットといいます。ケアマネジャーの仕事(居宅介護支援事業所もも)とヘルパーの仕事(訪問介護事業所もも)をしています。よろしくお願いします。

“もも”にはケアマネジャー3人とヘルパー13人が働いています。13人と言っても自分の働きたい時だけ仕事をする登録ヘルパーがほとんどです。

この地に移り住んでしばらくすると猫3匹が訪問してくれ、今は事務所に出入りしています。すでに避妊手術がされており、ご近所のどなたかがお世話されたのだと思われます。お近づきになりたいです。

 

NPO法人ALSしがネットは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者、遺族、看護師、介護福祉士、保健師、医師等が集い、次の3つの目標を掲げ2010年8月に誕生しました。

  1. 利用者とともに介護者の支援もできる事業所をめざす。
  2. 行政をはじめ関係機関とともに利用者・家族にとって頼りになる事業所をめざす。
  3. 難病患者や障がい者が安心して暮らすことのできる社会をめざす。

理事には、社会保険労務士・看護師・社会福祉士・ケアマネジャーがいますので、生活一般のご相談を受けることが出来ます。事務所はほとんど毎日開いていますのでお気軽においで下さい。

“もも”は事業を始めた当初から医療的ケアを必要とする利用者さんに関わってきました。痰の吸引や胃ろう注入等の経管栄養が必要な利用者さんへの支援です。3人のケアマネジャーのうち2人が看護師資格者で、1人が介護福祉士資格者です。ヘルパーの内4人が看護師資格者のため吸引等の医療的ケアが即できます。

 

難病患者さんとともに

滋賀県には約一万人の難病患者さんがおられます。理事長の葛城は家族が重症筋無力症発症したことをキッカケに滋賀での難病患者運動に関わり、ALSの実姉を看取るなかでNPO法人ALSしがネットの設立に力を注いできました。

(葛城貞三著、2019年、難病患者運動―「ひとりぼっちの難病患者をつくらない」滋賀難病連の歴史、生活書院)

 

2014年5月30日、難病法が成立し、現在は333の疾患が難病に指定されていますが、それ以外に多くの難病患者が指定されることなく闘病生活を送られています。

当法人で介護事業を始めて丸10年になります。今までに20人のALS患者さんや他の神経難病患者さん、高齢者や障がい児・者の利用者さんに関わらせて頂いています。

 

80代のALS患者の母親を介護する50代の息子…Aさん

80代半ばのAさんは息子さんと二人暮し。ALS発症により現在は人工呼吸器をつけ胃ろうを造って生活されています。息子さんが仕事に行かれている8:00~21:00は看護師やヘルパーが切れ目なく支援に入っています。さらに夜間は月に6回はヘルパーが泊まりで支援に入っています。しかし、他の日は息子さんがお世話されています。息子さんの健康が心配です。

 

社会保障の改善にも取り組んでいます

2018年暮れの12月16日ふれあいプラザで大津社会保障推進協議会が結成され、ALSしがネットも参加し、他の14団体・個人とともに運動を進めてきました。国民健康保険料や介護保険料の引き下げを、大津市や大津市議会に要請し話し合ってきました。本年4月から適用されている第8期大津市高齢者福祉計画・介護保険事業計画策定に向けて大津市との話し合いや社会福祉審議会の傍聴、市内ケアマネジャーへのアンケート等に取り組んできました。

 

医療的ケア児を支援する法律がやっとできました

人工呼吸器など医療的ケアが必要な子どもと家族を支援する法律が6月11日議員立法で成立しました。医療的ケア児と家族に対し、国や自治体、保育所・学校の支援責務を明らかにしています。保護者が付き添わなくても通学できるよう看護師を配置することなども盛り込まれています。

ALSしがネットは法人発足当時から医療的ケアの必要な利用者さんの支援に取り組んできました。「医療的ケア児支援法」ができたことを心から喜んでいます。

 

“もも” の名の由来

二つの介護事業所の管理者を兼務する福井アサ子が20年間共に暮らした愛猫の名前が “もも”。事業を始める直前に福井の胸に抱かれて虹の橋を渡りました。この時の思いを託して付けた名前です。

 

ご相談はこちら

介護でお困りの方、障害や難病でお困りの方、医療や年金、生活などで相談したい方、どうぞご遠慮なくご相談ください。

ところ:大津市浜大津三丁目2番31号
岩波整形外科医院さんと大橋豆腐屋さんの中ほど。小さな“もも”の看板があります。

電話:077-535-0055(事務所が開いてない時も携帯に転送されます)
FAX:077-535-0007
メール:kaigo.momo2@ares.eonet.ne.jp

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