滋賀県大津市のNPO法人 ALSしがネット/訪問介護事業所・居宅介護支援事業所 もも

2021.10.9 Aだより

ハレルヤ!

今朝は信楽に入ったとたん10m先も見えないくらいの濃い霧が出ていたそうです。
朝昼の寒暖差が大きく、冬の寒さが厳しいのも、霧が多いのも地形によるものなのでしょうね。

10/3(日)

退院後、記録をつけている。それも心配の種になる。胃が痛いことも心臓の痛みかと思う。
薬で下げられている血圧も、低すぎないかと心配になる。

10/4(火)

すべてという言葉は吾もあなたをも含んでいます なんと幸い
たくさんの栗を拾いしわが友よ 鬼皮むきはどうしているや
栗の鬼皮のむき方

1. 栗を洗って拭いて、栗の膨らんでいる側にキッチンバサミで切れ込み入れる。(中央から右はし、中央から左端に)
2. 水につけて2時間置く。
3. 沸騰したお湯で5個の栗を2分茹で、その間にフライパンを熱する
4. ゆでた栗をすくってフライパンに移し、ふたをして30秒焼くと皮の切れ目が開く。
5. 熱いうちに皮をむく。1瞬にくるんとむける!(熱いうちにむかねばならないので1度に5個ずつを繰り返す)

モニターの波形が変と駆けつけて吾顔見ては安堵するナース
このナースいつもこまやかケアをする優しき人よ信頼が増す
今晩はおでんにするといいて去る 紫香楽はもうかなり涼しい
日に1つ料理のレシピ写してる それを見せたら喜ぶかしら
短歌の本試し読みして時過ごす 吾の歌少しは上達するか
秋の詩とふロマンチックな名の野菜(オータムポエム)育てる夫妻は美男と美女で
ALS進行止めるのニュース見て珍しき人メールをくれし
背が白きクロアゲハ見たと美しき字の友ハガキを送ってくれし

10/5(火)
10/6(水)

2年目の藤袴だとメールくる そこから始まるネットの検索
秋の七草
万葉集で山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ
萩の花、尾花(をばな)、葛花(くずはな)、なでしこの花、をみなへし、また藤袴(ふぢはかま)、朝顔の花
という歌が由来とされています。
七草粥にする春の七草(セリ、ナズナ、ハハコグサ、ハコベラ、ホトケノザ、カブ、ダイコン)のように、食用とする習慣はありません。
藤袴は食用にはなりませんが、古くから乾燥させて香草として使われてきました。
「令和」の典拠となったのは、万葉集の
「初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香」
という序文の一節です。
ここで出てくる「蘭」とは、今のラン科の植物ではなく藤袴のことという説が最も有力です。
秋の花である藤袴がなぜ初春に?という疑問を持つかもしれませんが、
これは藤袴の葉を乾燥させて作った匂い袋のこととされています。
一般にフジバカマとして流通している栽培型の花は、自生種のフジバカマとは異なります。
自生種のフジバカマは流通が制限されており、誰でも手に入るものではありません。
近年は、栽培型のフジバカマをコバノフジバカマ(小葉藤袴)として、区別するようになっています。
コバノフジバカマは、日本在来のフジバカマとは別に、奈良時代ごろに中国から香草として人為的に持ち込まれた植物です。
自生種のフジバカマを維持するため、コバノフジバカマなどの近縁種と交雑しないよう、関係者の努力が続けられています。
藤袴絶滅危惧種 京都では保存のために栽培してる
藤袴の蜜を求めて海渡たる アサギマダラは強く美し
奈良時代に来たのにいまだ外来種 コバノフジバカマかわいそうなり
浅葱色 新撰組のあの羽織 こんなに薄い青色なのか

10/7(木)

書き写す時間計れば 5行に28分 記憶の弱さが表れるなり
天才といわれる人はスラスラと覚えて書いていくのだろうな
でも吾に時間たくさんあるゆえに 時間かかれどコツコツ写す
古地図にも載ってるイチョウの大木の銀杏拾うと友のFB
街路樹の銀杏落としつ歩きたる夫婦の姿今は見かけず
かんぴょうにゴマに銀杏それぞれに手間かかれるに楽しむ夫妻

10/8(金)

今日寒露 晩秋とある 日中は30度とふ 狂いし気候
北山に白雲3つ アキアカネ窓を横切る 今日より寒露
(ナースコール用の)風船の空気減ったり 手首をば動かせど鳴らず あせってしまう
Tさんは空気を入れる名人で 感度も上げてまた鳴らせたり
かの人は私をいつもいらだたす 心拍数がどんどん上がる
その時はいつも祈っているのです 人知を超えた平安給えと
Hさん待っていました長き爪切ってくれるはあなたかNさん
嫌な人も中にはあれど圧倒的によき人多し ありがたきかな

10/9(土)

娘らと叔父と鉄道地図を見て中国地方に行く相談の夢
自律神経整えるという音楽をかけて寝たから良い夢見しか
Tさんの眉毛美し 家持のように詠えず残念なれど
ふりさけて三日月(若月)見れば一目見し人の眉引思ほゆるかも(大伴家持)
ALS滋賀県支部の機関紙の支部長あいさつササっと書きぬ

みなさま、いかがお過ごしですか。支部長の館悦子です。
10月1日の新聞に、京大のチームがボスチニブという白血病の薬で、ALSの被験者9人のうち5人の病気の進行が止まったと発表されたことが載りました。
まだ何段階かの治験を繰り返さねばなりませんが、病気の進行を止めることができるとは本当にうれしいニュースです。
日本ALS協会もこの研究に助成しています。薬が適用される日が早く来るよう期待しています。
さて、私がこのニュースを即日にどのようにして知ることができたかといいますと、
まずこの日の朝、フエイスブックでつながっている友人から知らせが来ました。それで、ALS関連のFBを見ていくと、
新聞記事を投稿してくださっているページを見つけました。その後、メールを開けると、ALS協会関連のかたからもメールが入っていました。
そのあとも、「新聞を見た」「テレビのニュースで聞いた」と喜んでくださるメールが届きました。人とのつながりは本当にうれしいものです。
かつて、歩けなくなり、手が動かなくなり、家族のために何もできなくなっていくことがとても悲しかったとき、友人の一人が次の詩を送ってくれました。

最上のわざ
この世の最上のわざは何か/  楽しい心で年をとり/  働きたいけれども休み/
しゃべりたいけれども黙り/  失望しそうなときに希望し/
従順に、平静に、おのれの十字架をになう…
若者が元気いっぱいで神の道をあゆむのを見ても、ねたまず
人のために働くよりも、謙虚に人の世話になり、
弱って、もはや人のために役に立たずとも、親切で柔和であること…
老いの重荷は神の賜物/  古びた心に、これで最後のみがきをかける
まことのふるさとへ行くために…
おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、真にえらい仕事…
こうして何もできなくなれば、それを謙遜に承諾するのだ。
神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる  それは祈りだ・・・
手は何もできない けれど最後まで合掌できる
愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために…
すべてをなし終えたら、臨終の床に神の声をきくだろう
「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と…
(ヘルマン ホイヴェウス著「人生の秋に」春秋社)

そしてもう一言「人間関係というのは一方通行ではなく、たとえあなたがどんな状態でも、何らかの影響を与えていますよ。」と。
それならば、つながりのある人のために祈り、良い影響を与える者でありたいと願いました。生きるのはそういう価値があるのです。
病気はつらいですが、閉じこもってしまわずに、どうか心を開いて、人との交わりを受け入れていってくださいね。

明日は聖日礼拝。神様どうか牧師を助けてください。そしてどうか聖霊が、語られることばを生かして、
聴く者の心を内側から潤してください、と祈りつつ。シャローム。

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