ももだより２号 2021.9

ももくろがいなくなりました

三年ほど“もも”の事務所に出入りしていた白と黒の模様の“ももくろ”が7月の中旬ころから見えなくなりました。どこかで元気に暮らしていることを祈っています。

↓真ん中の子です。

重度訪問介護

重度訪問介護って何！
厚生労働省のホームページには、「重度の肢体不自由者又は重度の知的障害若しくは精神障害により行動上著しい困難を有する障害者であって常時介護を要するものにつき、居宅において入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言その他の生活全般にわたる援助並びに外出時における移動中の介護を総合的に行うとともに、病院等に入院又は入所している障害者に対して意思疎通の支援その他の支援を行います」と書かれています。ということは、重度訪問介護の制度に上限はなく、個々人の必要に応じてサービスが受けられます。

例えば１日２４時間の介護が必要なら２４時間のサービスが受けられます。（どれくらいの介護が必要か、申請する側が市町村職員に理解できるように説明する必要があります）

自己負担は障害者自身が低所得なら無料です。所得が多い場合は月に３万７２００円を上限として１割負担があります。

他の障害福祉サービスと同様に国５０％・県２５％・市町村２５％の財政負担です。法律では「日常生活ができるような必要なサービスを提供する責務」が市町村に課されています（障害者総合支援法２条）と全国障害者介護制度情報ホームページに記されています。長時間の介護が必要な方には適切な制度かと思います。必要な方がおられましたら大津市役所障害福祉課かALSしがネットにご相談ください。ご一緒に考えましょう。

介護サービスを受けるには

介護保険法ができて20年が経過しました。
65歳になると必要なサービスが受けられます。次の疾病（特定疾病）の方は40歳から受けられます。

（1）がん
（2）関節リウマチ
（3）筋萎縮性側索硬化症
（4）後縦靭帯骨化症
（5）骨折を伴う骨粗鬆症
（6）初老期における認知症
（7）パーキンソン病関連疾患
（8）脊髄小脳変性症
（9）脊柱管狭窄症
（10）早老症
（11）多系統萎縮症
（12）糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
（13）脳血管疾患
（14）閉塞性動脈硬化症
（15）慢性閉塞性肺疾患
（16）両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

サービスを受けるには、お近くの地域包括支援センターに相談します。“もも”でもお受けします。
申請すると大津市が認定調査を行い要介護度が決まります。要介護度により利用限度額が決められているので担当ケアマネジャーと相談しながらサービス利用計画を作ります。サービスを受けると利用し者は1～3割の利用料を払います。介護の財源は、市民が払う保険料・利用料・公費で賄われます。サービスを利用できる限度額は次のとおりです。

要介護度	利用限度額	自己負担（1割）
要支援1	52,500円	5,250円
要支援2	109,800円	10,980円
要介護1	174,800円	17,480円
要介護2	205,500円	20,550円
要介護3	282,000円	28,200円
要介護4	322,600円	32,260円
要介護5	377,600円	37,760円

こんなサービスがあります

在宅サービス……
（1）訪問介護（ホームヘルプ）
（2）訪問入浴
（3）訪問リハビリテーション
（4）訪問看護⑤居宅療養管理指導（医師、歯科医師、薬剤師などの訪問）

施設に通うサービス……
（1）デイサービス（通所介護）
（2）通所リハビリテーション
（3）短期入所生活介護
（4）短期入所療養介護

福祉用具・在宅環境の整備……
（1）福祉用具貸与
（2）特定福祉用具購入
（3）住宅改修
その他いろいろ

施設サービス……
（1）介護老人福祉施設（特別養護老人ホーム）
（2）介護老人保健施設
（3）介護療養型医療施設（療養病床等）

大津市には他にもこんなサービスがあります
（1）配食サービス
（2）寝具丸洗いサービス
（3）紙おむつサービス
（4）小規模住宅改造費助成
（5）転倒防止のための屋内改修サービス
（6）緊急通報装置
（7）電磁調理器
（8）火災警報器

障害福祉サービスは

障害福祉サービスを受けていた人が65歳になりますと、介護保険のｻｰﾋﾞｽを受けることになるのですが、いろいろな事情で引きつづき障害福祉サービスを受け続けたい場合もあります。そのような時は大津市障害福祉課とよく事情を話して一緒に考えることが良いと思います。
障害福祉サービスには介護保険のｻｰﾋﾞｽにはない、移動支援事業や前述の重度訪問介護、補装具、日常生活用具、各種手当等があります。